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2020.07.03
知っておきたいパールの使い方 ②~悲しみのお席で
【悲しみのお席で(ネックレス編)】
お祝いのお席よりさらに気を使いたいのが、悲しみのお席での装いです。洋装の喪服には、何かしらジュエリーえおつけるのが正式とされます。
自然界の真珠の色そのものであることから、喪服の黒い装いの中で映えること、そして故人をしのぶ純粋な涙のイメージさせることから、色は白がふさわしいと言われていますが、グレーやブラックでもかまいません。
☆形・大きさ・長さは?
・形は真円に見える範囲のもの。※明らかにバロックと分かるようなものは、遊び感覚が強くなり過ぎるので避けましょう。
・大きさは7~8mm程度
※大きすぎる白蝶真珠や黒蝶真珠も避けた方が良いでしょう。
黒蝶真珠は「色が黒いからいいだろう」と考えられるがちですが、ピーコックカラーなどは実際華やかな印象なので避けます。
黒蝶真珠を付けるのなら、形のある程度揃った控えめの大きさで、グレーからブラックの色目のものを選ぶのが無難です。
・長さは40cm前後の一連。
※重ねづけは「不幸の繰り返し」を意味し、ロングネックレスは「悲しみが長引く」とされ、好まれません。
【悲しみのお席で(イアリング編)】
・イヤリングは耳にピッタリと付くシンプルな一粒珠のものを、ドロップタイプは避けます。
・ダイヤなど光る石の入ったもの、装飾的なデザインのものは避け、地金もシルバー色のものを使うようにします。
・ピアスの場合、シンプルな一粒タイプであっても「大切な身体に穴をあける」という印象が強く、良い印象を抱いていない世代の方も参列する可能性が大いにあるため、外しておくのが無難です。
【悲しみのお席で(リング編)】
・リングはシンプルな一粒のものを、ダイヤなど光る石の入ったもの、装飾的なデザインのものは避けたものがよいでしょう。
これらをすべてつけなければならないわけではなく、地域ごとの習慣に従って自分の立場や亡くなった方との間柄を考慮して、いくつかを選んで身につけるようにするのがよいでしょう。
冠婚葬祭に欠かせないパールですが、特別な場ではマナーを優先させた使い方が大切です。
装いは相手様への気遣いが表れ「冒険するより慎重に」と心がけるのがよいでしょう。