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2020.06.25
真珠養殖発祥の地‐伊勢志摩 歴史編
『真珠養殖発祥の地‐伊勢志摩』
世界の「真珠養殖」の歴史は、日本の伊勢志摩から始まります。それは、1890年に東京大学の教授箕作佳吉と三重県志摩地方出身の商人御木本幸吉(「ミキモト」の創設者)との出会いにまでさかのぼります。
貝の中に侵入する異物から身を守るために偶然にできる天然真珠は、日本でも大変貴重で高く評価され、乱獲が続き、1800年代後半までにほぼ絶滅の危機に瀕しました。そこで、箕作教授の支援の下、御木本幸吉が、ここ伊勢志摩で真珠養殖を始めたのです。その後、箕作教授の弟子の西川藤吉氏が、貝殻を生成する細胞の一部を移植して真円真珠を作る養殖方法を発明し、ここ伊勢志摩で、世界で最初に養殖技術が確立されました。
この伊勢志摩で生まれた養殖技術は、伊勢志摩の人々によって様々な国と地域に伝えられ、各国の真珠産業発展に寄与し続けています。
伊勢志摩は真珠養殖だけではありません。浜上げ(収穫)後のクリーニング、加工、評価・選別、ジュエリーの作成に至るまで、今も、ここ伊勢志摩で行われています。
120年の時を超え、あこや貝と向き合い、大切に育て続けてきた長い歴史と多くの人々の想い。それは今もなお、伊勢志摩の真珠の輝きの中に、刻み続けられています。
伊勢志摩はまさに、真珠産業発祥の地なのです。