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2022.09.17
真珠についてのアレコレ。ちょっと深掘りしてみます☆ ~真珠のキズについて~
真珠について少し深掘りしてみるシリーズ。今回は「真珠のキズ」について。
真珠は生きている貝の中で育まれる宝石ですので、ほとんどが何らかの傷を持っています。また傷が本物の証でもあります。真珠が育まれていく過程で出来る「しわ」や「へこみ」「突起」など真珠の表面の美しさを損なうものを「キズ」と呼びます。
多くの真珠が持つ「キズ」は、4つのポイントに留意してください。キズの数、大きさ、位置、種類の4つです。この中で数、大きさ、位置はいかに目立たないかで判断します。この3つは総合的に評価されて「無キズ」「小キズ」「中キズ」「大キズ」と表現しますが、共通の統一された基準はありません。残りの1つの「種類」は、耐久性に大きく関わってきますので注意が必要です。
キズの「種類」は大きく分けて2つに分けられます。1つは、養殖の工程で出来た「天然キズ」です。挿入したピースの状態や、海の状態、プランクトンの影響など、環境が要因となって発生します。真珠の表面に脹らみや窪み等、様々な形状で現れます。時には真珠の形状に影響を及ぼす時もあります。
もう1つは、加工の工程で出来た「加工キズ」です。浜揚げの後、加工処理をしてゆく過程で人為的な要因により発生してしまうものです。穴口の割れ、表面のただれ、白い筋や斑点が出てしまいます。経年とともに進行してゆく事もあるので注意が必要です。「天然キズ」は、自然が生み出す真珠の個性とも言えますので、過度にしない方がよりお好みに合ったお品に出逢えます。
キズが有っても、前回お話ししました「テリ」が良いと、テリの光に埋もれてキズは目立たなくなります。気になったお品はどんどん試着されることをお薦めします。