- NEWS -お知らせ
2021.05.15
真珠のキズについて
真珠は生きている貝から生まれる宝石ですので、ほとんどが何らかのキズを持っています。またそれが本物の証でもあります。
真珠が形成される生成過程で、しわやへこみ、突起など、真珠の表面の美しさを損なうものを
「キズ」と呼びます。キズには統一された基準も名称もありません。
キズを評価するポイントは大きく分けて、「数」「大きさ」「位置」「種類」の4つです。
4つのうち「数」「大きさ」「位置」は如何に目立たないかと言うのがポイントになります。
この3つの要素を総合的に評価して、無キズ、小キズ、中キズ、大キズと表現されますが、
各社によってその表現はまちまちで、これにも統一された基準はありません。
キズの「数」が少なく、一つ一つのキズの「大きさ」がより小さいと、
全体としてキズが目立たず、穴をあける場所を工夫さえすればキズは見えません。
キズの「種類」は、真珠の耐久性に影響を及ぼすことを考慮しなければならないので
注意が必要です。キズの「種類」は大きく2つに分けられます。
☆天然キズ…養殖の工程でできたもの。
挿核したピースの状態や海の状態、プランクトンの影響等、環境的な要因により発生する
自然のデコボコです。真珠の表面に様々な形状で現れ「エクボ」と呼ばれます。
時には真珠の形状に影響を及ぼす時もあり、大きなエクボは加工の際に金具で隠したり、
目立たない位置にセッティングするなど工夫を凝らします。
☆加工キズ…加工の工程でできたもの。
浜揚げの後、加工処理(染み抜きや調色など)をしてゆく過程で人為的な要因により
発生してしまうキズです。
穴口のわれ、表面のただれ、白い筋や斑点が出てしまうなど、始めは分かりにくかった
テリの喪失も、場合によっては経年と共に進行してゆくことがあるので注意が必要です。
キズはその程度にもよりますが、自然が生み出す真珠の個性とも言えるので、
過度に気にしない方が良いと言われます。
ただし、経年変化に影響が及ぶようなキズもありますので、充分に注意が必要です。
店頭では、きちんとご案内しております。
形にだけとらわれず、身に付けてみた時の印象を大切にお選び頂く事をお薦めします。
「テリ」の良い真珠だと、キズも目立ちません。是非とも手に取ってご覧ください。