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2021.04.16
真珠の輝きについて
ダイヤモンドなどの鉱石は、研磨やカットされて初めて美しい輝きを放ちます。
一方真珠は、貝から取り出され、自然のままの状態でも美しい輝きを放ちます。
私たちを魅了する美しい真珠の輝きについて、日々理解を深めるために私達も学び続けています。
まず、真珠の輝きで一番重要な要素はテリです。
テリが強ければ強いほど商品価値は高くなっていきます。
真珠は、貝が周りに形成する「炭酸カルシウムの層」=真珠層でできていますが、
真珠層はレンガのような構造になっており、その隙間を埋めているのは貝の分泌物であるたんぱく質です。実はこのたんぱく質に色素が含まれており、真珠の実体色と言われる真珠本体の色を作っているのです。
テリは「真珠層の巻きの厚さ」と密接な関係があり、きめ細やかで緻密に積み重なっているほど透明感と輝きが生まれ、幾重にも重なった真珠層が光を反射したり通り抜けて行く時に、内側からピンクとグリーンの色が浮かび上がります。
これを干渉色と言い、上質な真珠はテリが強く干渉色もはっきりと表れます。
また真珠層が厚くても不揃いであれば、テリや干渉色も弱くなり、ぼやけた印象の真珠になってしまいます。
こうして極々薄い真珠層において、何千回と光が干渉を繰り返すことで、複雑で豊かな色合いの輝きが生まれるのです。
真珠の表面に映る像がはっきり見えるものほどテリが良いと言われます。
真珠の美しさを語る中で、最も重要なテリという要素で比べると、あこや真珠が世界最高位であることは確かです。
その美しさは、鮮やかな光を伴った輝きが、しっとりと優しく放たれることにあります。
ぜひご自分の目で選んで確かめてみてはいかがでしょうか。